うららか絵本のブログ

絵本と文庫とたまに雑学

【27】小惑星探査機「はやぶさ」大図鑑

2024/1/19

約7年間かけて小惑星イトカワの砂を
地球に持ち帰った小惑星探査機「はやぶさ」の旅の紹介


「 小惑星探査機「はやぶさ」大図鑑 」

 

発行 偕成社  
監修 川口潤一郎
CG 池下章裕     解説  松浦晋也

 

7年間の中で沢山のトラブルに見舞われたが
一つ一つ乗り越え、イトカワの砂を携えての帰還。


一番心に入り込んできたのはこの図鑑の102ページ。

大気圏で燃え尽きる予定のはやぶさ
JAXAは科学ミッションではない仕事を頼みます。

 

それは 「地球を撮ること」

 

今まで幾度なく起きた苦難をともに乗り越え、そして帰ってきた「はやぶさ」に
最後に地球の姿を見せてあげたいという思いから

このエピソードを読んだ時、「はやぶさ」が初めて
とても身近なものに感じました

沢山の人の想い、夢、力を載せて飛び続けた「はやぶさ」の7年間。
ぜひ読んでいただきたい一冊です

 

それでは、また。

【26】おどる12人のおひめさま

思わず絵に見入ってしまう絵本

「おどる12人のおひめさま」

文 グリム童話より 絵 エロール・ル・カイン 訳 矢川澄子
発行所 株式会社ほるぷ出版

 

グリム童話を好んで描く、エロール・ル・カインが手掛けた絵本。

 

題名通りに12人のおひめさまが登場するのですが

おひめさまの衣装はもちろんのこと、王様や背景の絵がとても綺麗で

エロール・ル・カインの世界に引きずり込まれます。

 

お話はグリム童話で、貧しい兵士がおひめさまたちの謎を

解いたことで、王様からおひめさまを賜り結婚。

結婚したふたりは幸せに暮らしたとのことです。

 

個人的には、兵士が選んだひめが一番年上のしっかりしたおひめさま

というところがいいなと思いますね。

 

またお話もさることながら、やはり絵が綺麗の一言です。

細かい部分もじっくり見て(読んで)も飽きません。

 

エロール・ル・カインは「イメージの魔術師」と

称されているようでなるほどと感じます。

 

他にも沢山、手掛けられている絵本があるようなので

ぜひ見て(読んで)みたいですね。

 

それでは、また。

【25】めっきらもっきら どおんどん

夏になると読みたくなる絵本

「めっきらもっきら どおんどん」

 

作 長谷川摂子 絵 ふりや なな 発行所 福音館書店

友達をさがして神社にやってきたかんたは

不思議な場所へ迷い込んでしまいます。

 

迷い込んだ先で出会った3人と遊んだり

おもちのなる木をみつけて食べました。

 

楽しいけれど、寂しくなったかんたはとうとう呼んでしまいます。

「おかあさーん」

 

この絵本は夏になるとすごく読みたくなる一冊。

 

夏ならではの不思議な体験の絵本で

描かれている絵が暑い日を想像させてくれます。

 

そしてこのおもちのなる木、とてもおいしそうで

食べてみたい。

 

私のイメージ的には「すあま」なのですが、

どうなのでしょうね。

 

それでは、また。

【24】ちいさなあなたへ

2023/7/25

子どもが生まれた時のこと、

子どもを育てていく大切な時間を思い出させてくれる絵本

「ちいさなあなたへ」

 

文 アリスン・マギー 絵 ピーター・レイノルズ 訳 なかがわちひろ
発行所 株式会社主婦の友社

 

上の子供を出産した際に友人からプレゼントされた絵本。

 

生まれた日から、

外に出れるようになった赤ちゃんの時。

自転車に乗れるようになった子供の頃。

少女時代を経て、大人になり、

やがておばあちゃんになるまでの様子が描かれており

その際の親の思いが1ページ1ページに紡がれてます。

 

プレゼントして頂いた当時、上の子はまだ赤ちゃん。

「本当に自転車に乗れるようになるのか?」と

疑問に思ったのはついこの間のようです。

 

今はこの絵本に描かれているように自分で自転車を

こげるようになりました。

 

家から巣立つ日は私が思っている以上に

本当にあっという間かもしれません。

 

一緒に過ごすことのできる子どもたちとの大切な時間を

もっと大事にしようとこの絵本を読む度に思います。

 

忙しいとすぐに忘れちゃうのが、難点ですが...。

 

それでは、また。

 

【23】すなはまのバレリーナ

2023/7/6

生き方を考えさせる絵本

「すなはまのバレリーナ

 

文 川島京子 絵 ささめやゆき 制作協力 牧阿佐美
発行所 のら書店

 

子供の習い事でよく耳にする「クラシックバレエ」を

日本に伝えたロシア人バレリーナエリアナ・パヴロバと

バレリーナたちのお話。

 

ロシア革命によって、ふるさとを追われる身となった

バレリーナエリアナ・パヴロバ」は、たどり着いた日本で

バレエ学校を開きます。

 

彼女のバレエ学校はその後の日本のバレエ史を支えていく

バレリーナたちが多く巣立っていくことになります。

 

最近、男女問わず子供の習い事の上位に「クラシックバレエ」が

入りますよね。

 

もしかしたらそのお教室の先生は、エリアナ・パヴロバ先生の

お弟子さんの教え子の教え子かもしれません。

 

日本でバレエを教えるという生き方を決心され

革命と戦争に翻弄されながらも生き抜いた人生。

 

この絵本の中で一番心に残った言葉は

「どこへいっても、なにももっていなくても

身につけたおどりが一生の財産よ」。

 

一生続けること、続けたいことを見つけるのは

たやすくはないけれど、子供たちには

いつか見つけてほしいなとは親としては願います。

 

そして親である私自身も、今やりたい好きなことを

できる限り続けていきたいそう願います。

 

そういったこと考えさせられる絵本ですね。

今日もまた素敵な絵本に出会うことができました。

 

それでは、また。

【22】ねずみのおいしゃさま

2023/4/22

春先に読みたくなる絵本

「ねずみのおいしゃさま」

 

さく/なかがわ まさふみ え/やまわ きゆりこ
発行所 株式会社 福音館書店

大雪の夜中に、りすさんの家から

ぼうやが熱を出したので来てほしいと電話がありました。

 

夜中に行くのも医者の仕事だよと

ねずみのお医者様は出かけていきますが

外は大雪で立ち往生。

 

冬眠中のかえるさんの家で一夜を過ごさせてもらい

翌朝着くと、熱をだしたぼうやは

なんとすっかり元気になっておりました。

(よかったよかった)

 

本にも「3才から」と記載がありますし

お話の流れがわかりやすいので

入園前のお子様にもお勧めですね。

 

なんといっても絵が「名作ぐりとぐら」の

安心感があります。

個人的には、冬眠中のかえるのおうち、

そしてお医者様のおうちの鉢植えや薬の瓶が

心をくすぐります。

(冬眠中のかえるのおうちに入り

 勝手にお眠りするのは、おいといて)

 

確かに春先は温かくなってきたと思ったら

雪が降ったりなど、体調を崩すことが多く

 

我が家も胃腸炎が流行りつつあり(恐ろしい)

免疫力の低下が気になります。

 

学年も変わり、ストレスもあるのかもしれません。

家で過ごす時間は、少しゆったりさせてあげたいですね。

 

夜にホットミルクでも作ってあげようかしら。

それでは、また。

【21】ちかてつライオンせん

2023/4/13

 

動物園で過ごしている動物たちは、もしかしたら

この本にように出勤しているのかもしれません。

「ちかてつライオンせん」

 

(作・絵)サトウマサノリ 発行元 株式会社 パイ インターナショナル 

ライオンが駅長のちかてつライオンせん。

今日も停車駅ではいろんな動物たちが勝手気ままに

乗り込んできます。

 

ライオン駅長さんは、そんな動物たちをきちんと

乗車させ、今日も動物園に向かいます。

 

子供たちとのんびり過ごす動物園は

これから暖かくなってくる季節にぴったりですね。

 

ゆったりと過ごしているように見えるライオンは

もしかしたら一仕事した後なのかもしれない、

と想像させてくれる一冊です。

 

私が住んでいる場所は北国なのでまだ寒いですが

もう少し暖かくなったらお弁当を持って

子供たちと動物園に行くのが楽しみ。

 

ちなみに、一番好きな動物はあざらしです。

ざらしがスィーと泳いでいる様子を見るのは

なんとも気持ちがよいものです。

 

それでは、また。