うららか絵本のブログ

絵本と文庫とたまに雑学

【11】鬼の首引き

2023/1/20

 

鬼にだって「お食い初め」があるんです。

「鬼の首引き」

 

文 岩城範枝 絵 井上洋介 
発行 株式会社 福音館書店

人間に「お食い初め」があるように

鬼にも「お食い初め」があるようで

その際、食べるのはもちろん「人間」です というお話。

 

作者の岩城範枝さんは小さなころから歌舞伎・能・狂言を親しまれ

今回の絵本も、狂言の「首引き」という曲目を下敷きにして

作成されたとのこと。

 

お食い初め」をさせたい鬼(男親)と

お食い初め」をしないといけない子(鬼娘)と

もちろん食べられたくない若者(人間)の

掛け合いがなんとも面白いです。

 

日本の伝統芸能の一種でもある狂言、能などは

大人でも難しくて、子供に教えるのはなおさら難しい分野ですよね。

 

この絵本をきっかけと思い、少し勉強してみて

子供と「日本の伝統芸能」について話をしてみようかと

思っていた矢先、、思い出しました。

 

過去に一度だけ能楽(能・狂言)の舞台を

見に行ったことがあるのを。

 

能の「幽玄な世界」からの 狂言の「笑いの世界」

それぞれの演者さんの演技が素晴らしかったのを記憶してます。

 

特に狂言は「笑い」なので、素人の私でも理解しやすく

クスクス笑いながら見ることができました。

 

今度は「首引き」の狂言もぜひ見てみたいものです。

その時は子供も連れて行ってあげようかしら。

 

まぁ、本人が行ってみたいと言えばですけどね。

 

それでは、また。